TOEIC / 疑問文への慣れ

TOEIC全パートの中でも、一見楽に得点出来そうで意外と間違えていることが多いのがPt.2 ではないでしょうか?Pt.3&4 に比べると、明らかに負荷は少ないように感じますし、選択肢も3つしかありません。しかし、ここで得点が伸び悩む人がいるのはなぜでしょうか?


その原因の1つが、「疑問文への慣れが足りていない」ということです。


これは我々日本人が実践的な会話でつまずくポイントでもあるのですが、基本的な会話というのは<質問⇒返答>で成り立ちます。つまり、<疑問文⇒返答>という形です。


であるにもかかわらず、我々は義務教育の段階から、その疑問文の重要性をあまり教えられていないように思います。具体的に何が重要かというと、その構造の変化です。


it's been 10 years since we first visited this town with our daughter.

「私たちが娘とこの町を初めて訪れてから10年が経った」


例えば、↑の文章をベースに疑問文を考えたとすると・・・


Has it really been 10 years since we first visited this town with our daughter?

「私たちが娘とこの町を初めて訪れてから本当に10年も経ったの?」


現在完了形の疑問文は特に苦手な方が多く、<Have/has +主語+過去分詞~>を聞いた瞬間に、そもそも<完了・経験・継続>という概念がパッと出てこない人も多いですし、間に余計な副詞を入れられたらもうお手上げです。さらには・・・


How long has it been since we first visited this town with our daughter?

「私たちが娘とこの町を初めて訪れてからどれくらい経ったかしら?」


How long+do you ~?の語感が体に染みついている人にとっては、このhow longの後に"has it been" が来るという構造が想定外なので、こちらもフリーズしてしまうでしょう。

このように、Pt.2でどうも疑問文に戸惑ってしまうという方は、自分が日々目にしている肯定文を疑問文に変換する練習をしてみてはいかがでしょうか?


恐らく、その語感の違いにものすごい違和感を感じるはずですし、同時にそれは、様々な疑問文に慣れていないという証でもあります。




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