シャドーイングの意義って何?

今回から定期的に、シャドーイング講座をアップしていきたいと思います!


「シャドーイングってよく聞くけど、一体何の意味があるの?」という感じの方も多いかもしれませんので、まずはその効果を簡単に説明したいと思います。


ちなみに、3e-Tokyoのレッスンでは、難しい文法用語や専門用語は極力使わないように心掛けていますので、シャドーイングの効果に関する科学的な分析等を知りたい方は、他を当たって頂きますよう宜しくお願いします。



まずその仕組みを一言で表現するならば、カラオケと同じです。カラオケでうまく音程を取りながら、感情を込めて歌うためには何が必要でしょうか?


そう、まずは「しっかりと曲を聴きこんで、メロディー・歌詞を覚える」のが基本です。最低限必要な情報が頭に入っていなければ、完成度の高い歌唱は出来ません。


そして、次には「どうすればもっと本人らしく聞こえるか?」を考えますよね?本人特有のクセや感情の込め方までマネ出来れば、周囲からも「上手いね!」と言われるはずです。



英語を話すのも、これと全く同じこと。自分が多少なりとも良い発音で話したいのであれば、まずは「真似ること」から始めなければ、絶対に無理です。なぜなら、英語には英語特有の「音」・「リズム」が存在するからです。


これは、J-popのリズム感とビルボードでチャートインするような楽曲のリズム感が全く異なるのと同じです。我々ノンネイティブがネイティブと淀みなく会話をするには、この「英語のリズムに乗ること」こそ、大きなカギと言えます。



感覚的に説明すると、シャドーイングを日々繰り返し行うことで、自分の耳や口・思考を英語の波長に合わせていくような感じです。これは、ラジオのチャンネルみたいなもの。ステレオでラジオの波長を合わせる時、多少チャンネルからずれていても雑音交じりで少し聞こえますが、ピッタリ合うと完全にクリアに聞こえますよね?


シャドーイングを毎日頑張っていくと、まさにこの感覚になるのです。最初は上手く言えなかった部分が少しずつ言えるようになり、それがどんどんと広がって、最終的には音源と全く同じように読めるようになる。



この地道なプロセスを繰り返していくと、自分の発音が良くなるのと同時に、不思議なほどに聴き取れる箇所が増えるのです。でも、これってよく考えたら当然なんですよね。


ちょっと乱暴に言うならば、「自分で言えないものは、聞こえない」のです。ということで、シャドーイングの意義としては、


「自分の耳や口の感覚を英語の波長に合わせ、英語特有のリズムに乗るため」


と言えるでしょう。


次回は、その具体的なやり方について説明します!



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