TOEIC / 都合の良い覚え方をやめる

今回もTOEIC全般に関する内容を書きたいと思いますが、テーマは「都合の良い覚え方」です。


皆さんも無意識にやっていませんか?


if= 「もし~ならば」 

while=「~しながら」

should=「~すべきである」

book=「本」


のように、<一単語=一つの意味>というような、「自分に都合の良い関連付け」をしている方が非常に多いように思います。しかし、これが長文やリスニングで大きな障害を生み出していることに気が付かなければいけません。



例えば、上で挙げた"if"は「SがVするかどうか」というwhetherと同じ使い方もしますし、"while"は「SがVする一方で」という対比・逆説の意味も持っています。


"should"には「すべき」以外にも、「~するはずである」というニュアンスがありますし、"book"は動詞で「予約する」ですよね。


確かに、たくさんの単語やイディオムを暗記しなければいけないがゆえに、焦ってひとまず頭に入れてしまうことを優先する気持ちもわかりますが、TOEICや実際の会話での使われ方を知らなければ、結局二度手間になるだけです。まさに急がば回れですね。



これをもし日本語に置き換えたとしましょう。


皆さんに外国人の友人がいて、もし日本語を教えるとしたら、絶対に「橋」と「箸」、「牡蠣」と「柿」、「雲」と「蜘蛛」の違いについて教えますよね?私達は漢字が理解できるのでその違いは容易にわかりますが、外国人にとっては所詮同じ「ハシ」「カキ」「クモ」なのです。しかし、「同じ音だから」では済まされない違いがありますよね。



英語でもこれは同じ。1つの綴りに対して1つの意味・定義とは限らないのです。面倒がらず、複数の意味・ニュアンスで使われる可能性が高い単語は、一度に覚えてしまいましょう。