TOEIC / シャドーイング講座⑩

今回は5:30~の部分を練習しましょう!


①一度通しで聞く

いつも通り、まずは通しで聞いてください。今回の問題では、カナダ人男性が前半部分を全て話しているので、比較的聴きやすいと思います。



もちろん、国籍がどこであれ最終的には人によるのですが、一般的にはカナダ人のアクセントはクセが少なく、誰にとっても馴染みやすいと言われています。ただ、カナダも移民が多いですし、もはや単純に国籍だけアクセントをカテゴライズ出来るような時代ではないのですが・・・。


では、以下が今回のスクリプトです。



②特徴的な音・強い音を拾う

特段難しい音はないかもしれませんが、一か所気を付けるべき点としては、真ん中あたりで出て来る "I've been asked to ~" の一文です。"plan an awards" で音が連結されて「プラァナンアウォーズ」のように聞こえるのではないでしょうか?


しかも、ここではその後に"our dinner"を置くことで、"awards"と "our" で混乱させることを狙っているようにも見えます。



矢印・・・音の高低

×・・・・読まない音

赤色・・・アクセント



シャドーイングは、まさにこういう「似たような音が連続してもそれをきちんと識別し、即座に意味が取れるようになるため」に取り組むのです。ただ闇雲に読めば良いのではありません。自分が経験した聞き慣れない音を1つ1つデータベース構築のように吸収し、口・耳に慣らしてていきましょう。



③リズムの把握

仕上げに、一括りで読まれている箇所を考えていきましょう。


最初の"hoping you can~" と"I've heard~appreaciation" の箇所は、ほぼ等間隔の強勢で読まれているのでわかり易いと思います。リズムに乗ることを意識してください。次の"I've been~"の部分もawardsまでは等間隔ですが、dinnerでリズムが崩れ易いので口が慣れるまで練習してみて下さい。



また、"good"の発音ですが、多くの日本人が最後の「ド」をはっきり言いがちですが、実際のネイティブの発音は「ほとんど聞こえるか聞こえないかのレベル」です。その代わり、「グッ」の部分にしっかりアクセントを置くことで"good"だと認識できるのです。


最後の"it"にも同じことが言えます。「ト」の音はほとんど発音されませんので、実質最初の「イッ」の音を認識できないと、主語や目的語がわからない・・・なんてことになってしまうのです。



「じゃあどうすれば聞こえるようになるのさ!?」という声が聞こえてきそうですが、当然ディクテーション・シャドーイングを根気強く続けるのみです。「ここにitが入るのか!」と強く意識しながら練習していけば、少しずつ耳が感知できるようになります。


では、今日はこの辺りで。練習頑張って下さい!