英語学習の失敗と成功⑤ノンネイティブ
今日のテーマは、「私達はどこまで行ってもノンネイティブだ」です。
私達はどうも「ネイティブ(特にアメリカ人)みたいに話そう」としてしまいがちです。もちろん、発音やボキャブラリーにおいて彼らを手本にすることは当然ですし、どんどんと真似て行かなければいけません。
しかし、例えば、まだ自分のことを英語で表現することすら怪しい人が、何かにつけて"f*ck" や"f*cking"等を連発しているのを見ると、「う~ん・・・」と思わざるを得ません。そう、「英語を話してるぜ!」的な雰囲気を出そうとしているのが見え見えなのです。
これ、ネイティブや英語を話せる人間からすると、めちゃくちゃダサいのです(笑)例えば、アメリカに数年間住んでいた日本人がそういう表現を使う分には全然良いんです。なぜなら、彼らは使い所をちゃんと分かっていて、ここぞという時に入れてくるからです。
しかし、普段日本国内で日本語で生活している私達が、こういった表現(下品な表現やスラングも含めて)のフィーリングを掴むのは、容易なことではありません。ましてや独学でスラングや流行りの表現ばかりを追っていると、かなり「頭が悪そうな英語の話し方」になるでしょう。(日本で言うところの「チャラい」感じです・笑)
カッコつけるために英語を話したいのであれば、そういう勉強も止めはしませんが、きちんとした「一生使える英語」を話したいのであれば、きちんとした勉強をすべきです。そもそも多くのネイティブは、私達の英語にそんな「ネイティブらしさ」など期待してはいません。
これ、逆に考えるとわかりやすいはずです。例えば、よくTVに出演されているパックンことパトリック・ハーランさんや厚切りジェイソンさん。
はっきり言って、彼らの日本語力は並みの日本人以上ですが(笑)、そもそも私達日本人は、日本在住の外国人にあれほど高い日本語力など期待していませんよね?あそこまでの日本語力がなくとも、日本での生活やコミュニケーションには十分なはずです。
あれほど異文化のユーモア・言葉のセンスを深く理解出来る人はごく稀ですが(彼らの学歴は皆さんもご存じでしょう)、しかし、彼らだって日本に住んで日本語にまみれながら生活をし、日本社会を肌で感じてきたからこそ、日本人の言葉のセンスが理解できたわけです。
極論、私達はどれほど勉強してもNative English speakerにはなれないですし、なる必要もありません。私達はあくまで一人の日本人として、まずは自分の考え・意思を英語でしっかり表現出来れば良いのです。
私達はパックンや厚切りジェイソンがやっているように、異国の地でトークショーに出演して、笑いをとる必要などないのですから・・・。
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