英語学習の失敗と成功⑦Be yourself
"Be yourself"=「自分らしくあれ」、歌のタイトルなどでも腐るほど使われてきた表現ですが、私は英語を話す上でこれが非常に重要だと信じています。
皆さんは、自分の英語学習で背伸びしていませんか?基本的な文法事項がしっかり整理できていないのに、やたらと難しい文法や構文をマスターしようとしていませんか?TOEICのPt4やPt.7で苦労しているのに、無理してドナルド・トランプの演説集を読み・聴き漁っていませんか?
もちろん、私も過去に陥った経験があるからこそ言えるのですが(笑)、
英語を上手く話す=難しい表現を使う
では決してありません。断じて違います。
英語を上手く話す=自分を自分の言葉で表現できる
です。
もちろん、人それぞれ英語を学ぶ理由は異なりますから、求められる語彙力・表現も様々です。しかし、英語でのコミュニケーション力が高い人に共通することは、「等身大の自分を出せる」・「自分らしい言葉で話せる」ということです。
ある程度の力が付いてくるとこれが理解できるのですが、日本人は真面目であるがゆえに「楽しい方へ進む」のではなく、無意識のうちに「難しい方へ」進んでしまう傾向が強いと思います。
オバマ大統領が初当選した際、彼の演説をフィーチャーしたテキストが何種類も書店に並んだのを今でも覚えていますし、現在はトランプのそれが出ています。しかし、私達英語を学ぶ日本人の、一体何パーセントがそこから大きな収穫を得られるでしょうか?
こういった本が全て悪いというのではありません。好奇心で買う人もいれば、本当にそのような話題を英語で話さなければいけない方もいらっしゃるでしょう。
ただし、私達日本人英語学習者の多くは、アメリカ大統領のスピーチで出て来る単語や表現以前に、使いこなすべきボキャブラリーが腐るほどありますし、政治と宗教は外国人と話すのが最も難しいトピックだということも、十分認識しておくべきです。
「難しいことを言える」のが真の英語力ではなく、「自分の意思・意見を自分らしく言える」ことこそが、私達の目指すべき英語力ではないでしょうか?
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